2026年夏期待のフェスティバル
毎年訪れる夏のフェスティバルの季節。今回は、その中でも特に知られる催しをいくつか紹介しよう。まずはミュージック・アクテュエル(ポップ、ロック、ジャズ、シャンソン、フォーク、エレクトロ、テクノ、ヒップホップなど、アンプを使用する音楽全般)。このジャンル最大級の音楽祭が、ブルターニュ半島で毎年7月に開催されるFestival des Vieilles Charruesだ。今年は7月16日から19日までで、16日にケイティ・ペリー、17日にニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズ、18日にオリンピック開会式でも話題を呼んだアヤ・ナカムラとミーカ、19日にはブルターニュ出身で熱心な支持層を持つシンガーソングライター兼俳優のミオセックが出演する。フランス音楽シーンの現在進行形を体感できるフェスティバルだ。同じくブルターニュのロリアンで開かれるInterceltiqueは、主にバグパイプと打楽器で編成されるブルターニュ音楽バンド「バガドゥー」のコンクールを起源とし、その後、世界各地のケルト音楽を紹介する大規模な音楽祭へと発展。今年は7月31日から8月9日まで、コーンウォールをテーマに開催される。期間中にはケルト楽器のコンクールやバンド選手権、テレビ中継も行われる大パレード(8月2日)など、この祭典ならではの催しが並ぶ。伝統音楽から現代風アレンジまで、ケルト音楽の幅広い魅力に触れられるフェスティバルである。

Les Vieilles Charrues 音楽祭の様子©Elodie LE GALL

Les Vieilles Charrues 音楽祭の様子 © Nico M
演劇では、やはりアヴィニョン演劇祭が外せない。今年で80回を迎える世界最大級の演劇祭で、7月4日から25日まで開催される。公式プログラムに加え、自主公演による「アヴィニョン・オフ」も行われ、こちらは60回目。1400の劇団が7000人の俳優を動員しあらゆる傾向の1700作品が上演される予定で、むしろオフの方が面白いという声も少なくない。総計260万枚ものチケットが販売されるという規模にも驚かされる。アヴィニョンからTGVで一駅のエクサンプロヴァンスでは、1948年創設のオペラ祭が7月2日から21日まで開催される。創設以来、モーツァルトのオペラ上演を伝統とする一方で、新作初演にも非常に積極的で、20世紀・21世紀を代表する数々の名作を生み出してきた。今年はイタリアの作曲家フランチェスコ・フィリデイが、同じくイタリアの作家ミケーラ・ムルジアの小説『アッカバドーラ』を原作に作曲した室内オペラが世界初演される予定。

Festival d'Avignon ポスター

Festival d'Avignon off ポスター



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