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イベント情報(『ふらんす』2026年6月号掲載)

◉“カフェ”に集う芸術家 印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで

19世紀後半のパリ、マネや後に印象派と呼ばれることになる芸術家たちはカフェに集い、議論を戦わせました。現代のカフェがくつろぎの場だとすれば、当時のカフェやキャバレー、ダンスホールは、飲食や娯楽を楽しむだけではなく、新たな芸術が生まれる場所となっていきます。それは、サロン(官展)からの脱却と共に、芸術が群衆に溶け込む新しい時代の始まりでもありました。1897年、カタルーニャ出身の画家カザスはモンマルトルの有名店「シャ・ノワール(黒猫)」に倣って、バルセロナに「クアトラ・ガッツ(4匹の猫)」を開店。若きピカソも通います。そして、ピカソは“カフェ”を舞台にロートレックやカザスが描いた悦楽や孤独に多大な影響を受けて、「青の時代」へと向かいます。本展では、マネ、ゴッホ、ロートレック、ピカソによる名作の数々、そしてバルセロナが誇る至宝・カザス作《マドレーヌ》を加えた約130点から、“カフェ”で生まれた芸術の広がりが展観されます。/会期:2026年6月13日(土)~9月23日(水・祝)、会場:三菱一号館美術館(東京・丸の内)、[URL]https://mimt.jp/ex_sp/cafe/teaser/

◉あたらしい目―モネと21世紀のアート モネ没後100年・開館25周年記念

印象派を代表する巨匠クロード・モネ(1840-1926)。ポーラ美術館が収蔵する19点の油彩画は、セーヌ河の水辺、サン゠ラザール駅や行楽地、海辺などを描いた風景や、ロンドンやヴェネツィアの連作、そして「睡蓮」連作にいたるまで、モネの初期から晩年の重要な作品を網羅するアジア最大のコレクションです。本展では、モネの没後100年、そしてポーラ美術館開館25周年を記念し、この奇跡のコレクションが展示されます。同時代を生きた画家ポール・セザンヌが驚嘆した「目」を持っていたモネは、それまでの美術の伝統とは異なる、ラディカルな美のヴィジョンを提示した先覚者でもありました。100年後の今を生きる私たちの眼前で、ますます輝きを増すモネの絵画―その捉えきれない魅力の秘密は、いったいどこにあるのでしょうか。本展では、時代を映し出す最も鋭敏な「目」―国内外18組の現代作家たちのまなざしを通じて、「みる」という、私たちが世界に触れるためのはじまりの行為をあらためて問い直しながら、モネの新しい地平を拓きます。/会期:2026年6月17日(水)~2027年4月7日(水)、会場:ポーラ美術館(箱根町仙石原)、[URL]https://www.polamuseum.or.jp/exhibition/2026061701/

◉世紀末パリの煌めき―OGATAコレクションにみるミュシャ、シェレ、ロートレック

19世紀末、パリは「ベル・エポック(美しき時代)」と呼ばれる文化の黄金期を迎えました。産業の発展を背景に、美術、舞台芸術、音楽、文学など多彩な文化や芸術が花開き、人々にとって芸術がかつてなく身近になりました。本展では、OGATAコレクションより、アルフォンス・ミュシャやジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ゠ロートレックをはじめとするポスター芸術の礎を築いた巨匠たちの作品をご紹介します。/会期:2026年6月17日(水)~8月23日(日)、会場:茅ヶ崎市美術館、[URL]https://www.chigasaki-museum.jp/exhibition/10165/

◉西洋絵画400年の旅―珠玉の東京富士美術館コレクション

1983年に東京都八王子市に開館した東京富士美術館は、国内外で制作された幅広い時代の絵画、彫刻、写真、陶磁器、武具など約3万点のコレクションを誇る、日本でも有数の美術館です。本展覧会では、同館の充実したコレクションから厳選されたモネ、ルノワール、ゴッホ、シャガールといった人気画家のほか、ティントレット、ヴァン・ダイク、クロード・ロランら古典的巨匠の約80点の名画を通して、西洋絵画400年の歴史が堪能できます。/会期:2026年6月27日(土)~8月23日(日)、会場:新潟県立近代美術館(長岡市)、[URL]https://kinbi.pref.niigata.lg.jp

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