Chouette ! 『プチ・ニコラ』がこの秋に帰ってくる! 榎本恵美

この秋発売される、Le Petit Nicolas, je reviens !
くすっと笑える短いストーリー、子どもの生き生きとした会話、1950年代のフランスの風景や文化が色濃く残る、日本の学習者の間でも人気の児童文学「プチ・ニコラ」が、この秋新たな冒険とともに帰ってきます。出版元であるイマヴImav社より、原作者ルネ・ゴシニの娘であるアンヌ・ゴシニらの共同執筆による、待望の新作短編集が発売されることがニュースリリースされました。
新刊のタイトルはLe Petit Nicolas, je reviens !(プチ・ニコラ、ただいま!)。本国フランスの書店では10月8日の発売を予定しており、「原作者たちの精神を忠実に受け継いだ12の新しい物語」が収録されていると、イマヴ社のディレクター、エマール・デュ・シャトネ氏は語っています。
原作者ルネ・ゴシニの娘であるアンヌが自ら筆を執り、さらに共著として、児童文学作家であるジャン゠フィリップ・アルー゠ヴィニョが名を連ねたことで、作品の正統な流れを汲み、ニコラ・ファンの期待を裏切らないクオリティを保証しています。
また、気になる挿絵を担当したのはフュルシ・テシエで、数々のアニメーションやミュージックビデオを手掛け、色彩感覚と構成力で高い評価のあるアーティスト。「プチ・ニコラ」の跡を継ぐのは大抜擢と言えますが、フランスのメディアからは「ジャン゠ジャック・サンペの描くあの独特なタッチと精神を、見事に捉えている」と評価されています。
1965年、ゴシニは大ヒット中であったにもかかわらず、222話を超える短編をもってニコラの冒険を終了させることを決断しました。その後、2000年代になってから未発表のエピソードが出版されました。これを手がけたのが、アンヌ・ゴシニとエマール・デュ・シャトネが設立し、現在はプチ・ニコラの全アルバムを刊行しているイマヴ社です。
これまでにアニメーション1本を含む4本の映画と、2本のテレビシリーズが制作され、この若きヒーローの人気を新しい世代に受け継いできました。時代が変わっても、子どもの世界の普遍的な楽しさや、フランス語の美しい響き、そして物語に散りばめられたユーモアセンスは、今なお色褪せることがありません。食いしん坊のアルセスト、優等生のアニャン、力持ちのウード、お調子者のクロテールをはじめ、優しい担任の先生や、学校守衛の通称「ブイヨン」、そしてニコラの両親といったお馴染みのキャラクターたちが、どのように「忠実に」新しいエピソードを紡ぐのか、10月に発売される新作の『プチ・ニコラ』の日本への入荷が今から待ち遠しいです。(えのもと・えみ=書店Le Chats Pitres代表)



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