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「アクチュアリテ アート&スペクタクル」岡田Victoria朋子

「チームラボ」展/アトリエ・デ・リュミエール、オープン/「水しぶきと夢から生まれて」展

「チームラボ」展


TeamLab : Au-delà des limites, 2018, Grande Halle de La Villette, Paris
© teamLab

 日本のデジタルコンテンツ制作会社チームラボによる、IT技術を駆使した100パーセント、インタラクティヴなデジタルアートの展覧会が、パリ、ラ・ヴィレットのグランド・アールGrande Halle de La Villette で開催中だ。その名もAu-delà des limites(リミットを越えて)。水、花、植物、海などの自然をテーマにした部屋、描かれた人物や抽象的な形が次々と変化する部屋など、訪れる人の動きに反応した造形が、コンピュータによってさまざまに生み出されていく。アート、サイエンス、テクノロジーを一つのクリエーションとして融合させ、スペース全体を存分に活用して展開される全く不思議な空間だ。「ジャポニスム2018」の一環として9月9日まで開催中。

https://lavillette.com/evenement/teamlab/

チームラボの画像・動画はこちら
Highlight YouTube: https://youtu.be/w7XwXy77A3A

 

アトリエ・デ・リュミエール、オープン


クリムト展
© Culturespaces / E. Spiller

 19世紀の鉄鋼所を改装した、パリ初のデジタルアートセンター「アトリエ・デ・リュミエール Atelier des Lumières」が4月にオープン。3 300 平米のスペースの壁や床・天井いっぱいに、デジタル化された絵を120機のビデオプロジェクターで投影し、多元音響効果を組み合わせて展開する「クリムト展」が、11月11日まで開催されている。日本にも馴染みの深いオーストリアのアーティスト、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァサーの絵によるSur les pas de Sécession(ウィーン分離派をたどって)展も同時開催。また8月31日まで、コンテンポラリークリエーションのPoetic_Ai 展も開かれている。

http://atelier-lumieres.com/fr/expositions

 

「水しぶきと夢から生まれて」展


ウージェーヌ・アモーリ=デュヴァル《ヴィーナスの誕生》(1862)
リール美術館収蔵
© Photo RMN – Thierry Le Mage

 ノルマンディ地方のルアーヴルLe Havreのアンドレ・マルロー現代美術館では、海をテーマにしたNé (e) de l’écume et des rêves 展が9月9日まで開催中。科学が発達し、未知だった海中の知識が増えるにつれて、イマジネーションを触発された芸術家が新しい技術を使って多くの作品を残した。その一方で、神話を題材にとったアカデミックな作品や、非現実的で幻想的な作品も数多く制作された。そんな多元性に、絵画、写真、彫刻、工芸、映像などを駆使し、19世紀から21世紀のアートに総合的なアプローチで迫る。

http://www.muma-lehavre.fr/

◇初出=『ふらんす』2018年7月号

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著者略歴

  1. 岡田Victoria朋子(おかだ・ヴィクトリア・ともこ)

    ソルボンヌ大学音楽学博士、同大学院客員研究員。国際音楽評論家協会理事。翻訳家

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