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「アクチュアリテ 社会」荻野雅代(トリコロル・パリ)

2025年に逝去したフランスの著名人

 2025年も、さまざまな分野で活躍してきた著名人たちがこの世を去りました。日本人にも馴染みの深かった方々を中心に、別れの日が早かった順に紹介したいと思います。

ジャン゠マリー・ル・ペン  Jean-Marie Le Pen 1月7日没、享年96歳
 極右政党「国民戦線」を1972年に創設し、長年にわたって党首を務めた政治家。過激な発言や挑発で多くの論争を巻き起こし、2002年の大統領選では決選投票に進出したものの、現職のシラク大統領に大差で敗れました。

カトリーヌ・ラボルド Catherine Laborde 1月28日没、享年73歳
 テレビ局TF1で30年近く気象キャスターを務め、多くの視聴者に親しまれたお茶の間の人気者。独特な優しい語り口は、ふんわりとした雰囲気の中にも知性が感じられ、天気予報に留まらず、幅広い分野でも活躍しました。

ウェレノワ Werenoi 5月17日没、享年31歳
 2021年のデビュー曲「Guadalajara」でブレイクし、2023、2024年の国内最多売上アーティストとなった人気ラッパー。心不全で31歳という若さで急逝し、音楽界に大きな衝撃を与えました。 ニコール・クロワジーユ Nicole Croisille 6月4日没、享年88歳  「シャバダバダ」で有名な映画『男と女』(1966)の楽曲を歌った国際的歌手。1973年の「Parlez-moi de lui」をはじめ、数多くのヒット曲を世に送り出しました。

ティエリー・アルディソン Thierry Ardisson 7月14日没、享年76歳
 黒づくめの服装と挑発的な発言で知られる司会者。1998年から18年続いた深夜トーク番組「Tout le monde en parle」では、多彩なゲストを相手に、炎上必至の刺激的なやり取りを繰り広げました。

ギー・コジュヴァル Guy Cogeval 11月13日没、享年70歳
 数々の美術館館長を務めた美術史家で、2008〜2017年にかけてオルセー美術館・オランジュリー美術館の館長として、館の国際的評価を高める大規模な再編や展示の拡充を行いました。

イレーヌ・ランドン Irène Lindon 12月7日没、享年76歳  著名な出版社「Éditions de Minuit」の社長の座を2001年に父から引き継ぎ、ジャン゠フィリップ・トゥーサンやジャン・エシュノーズなどの質の高い作品を出版し、現代フランス文学の発展に貢献しました。

ブリジット・バルドー Brigitte Bardot 12月28日没、享年91歳
 もはや説明不要のフランス映画界を代表する女優であり、フレンチカルチャーの絶対的なアイコン。引退後は動物愛護活動に専念し、社会的な発言でも度々注目を集めました。最期を迎えたのは、彼女が愛したサン゠トロペの自宅「ラ・マドラグ」でした。

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著者略歴

  1. 荻野雅代(おぎの・まさよ)(トリコロル・パリ)

    パリとフランスの情報サイト「トリコロル・パリ」を運営。著書『おしゃべりがはずむ フランスの魔法のフレーズ』

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