フランスの11月にまつわるエトセトラ

来年の手帳も11月に買っておきましょう。私たちが監修した『まいにちふれるフランス語手帳2027』は12月から使えます!
11月は、1日のToussaint(トゥサン・諸聖人の日)と呼ばれる祝日で始まります。とはいえ今年は日曜日にあたるので、振替休日のないフランスではちょっぴり損をした気がしないでもない…‥と感じるのは私だけでしょうか。カトリック教会がすべての聖人と殉教者をたたえるこの日は、先祖のお墓参りをする習慣があります。ちょっと意外かもしれませんが、供花としてよく見かけるのが菊の花。日本では仏花のイメージが強い菊が、フランスでも墓前にたむける花として馴染みがあるのは、重なる部分があるようで面白いです。この時期は、Vacances de la Toussaintという2週間の秋休みがあり、国内の小旅行を計画する家族も多いです。今年は10月17日から11月1日まで。新学期から気を張っていた子供たちにとって、夏休みとクリスマス休暇の間に訪れる小さな休息といった感じです。
11月のもう一つの祝日は、11日のArmistice(第一次世界大戦休戦記念日)。1918年の同日、フランス北部のコンピエーニュの森にて、フランスやイギリスをはじめとする連合軍とドイツ軍の間で休戦協定が結ばれたことを記念する日で、各地で式典が行われます。フランス人にとって11月は、祖先や亡くなった家族、そして戦争の記憶に静かに向き合う月と言えるかもしれません。
秋の自然を楽しむキノコ狩りもこの季節の風物詩。採ったキノコを薬局に持って行き、薬剤師に識別してもらうことができます。今どきは、スマホの判定アプリに頼る人が増えているため、フランス農業省が、薬剤師や菌類学者といった知識のある専門家に確認してもらうよう呼びかけています。グルメ関連では、毎年11月の第3木曜日(今年は19日)に解禁されるボジョレー・ヌーヴォーも忘れてはいけません。ワインの醸造や販売をする業界の人たちにとっては、今年の出来栄えをいち早く確認するための大切な行事ですが、一般の人たちはカウントダウンのパーティーをするといった特別なことはしません。が、街のワインショップやレストランなどで、「Le beaujolais nouveau est arrivé.(ボジョレー・ヌーヴォーが届きました)」と書かれたポスターや黒板メニューをよく目にします。
そして、11月中旬のシャンゼリゼ大通りの点灯式を皮切りに、パリやフランス各地でイルミネーションが輝きはじめ、少しずつクリスマスを迎えるワクワクした空気に包まれていきます。



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