イベント情報(『ふらんす』2026年10月号掲載)
【展覧会】
◉シンシナティ美術館展 〜アメリカに渡ったヨーロッパの至宝〜
145年にわたり、シンシナティ美術館が収集してきた、19~20世紀のヨーロッパ・アートシーンを彩る主要なアーティストの膨大なコレクションから、コロー、セザンヌ、モネをはじめとする選りすぐりの84点が来日します。これらの作品の多くは、20世紀半ば、シンシナティの地域社会に貢献した女性美術収集家たちによって寄贈されたもの。「アカデミスム」から「バルビゾン派」、「印象派」、「ポスト印象派」、「ナビ派」、「キュビスム」そして「表現主義」にいたるまで、ヨーロッパ近代美術の移り変わりが系統立てて紹介されます。/会期:2026年10月10日(土) ~ 2027年1月10日(日)、会場:上野の森美術館(東京・上野公園)、その後、富山、名古屋、大阪へ巡回予定、[URL]https://www.cincinnati-art2026.jp/index.html
◉テート美術館展 ターナー展 崇高の絵画、現代美術との対話
英国絵画史上、もっとも偉大な画家J.M.W. ターナー(1775-1851)は、移ろう光や大気、荒れ狂う海や空など、変化し続ける自然の姿を描き、絵画の可能性を大きく広げた画家です。彼の作品は、当時の哲学や芸術で重視された自然の「崇高」を見る者に経験させるものとしても評価され、後世のアーティストたちにも大きな影響を与えました。本展では、世界最大のターナー・コレクションを誇るテート美術館の所蔵品から、油彩画や水彩画など80点以上を紹介。ターナーの作品をテーマごとに再編するとともに、現代美術作品と併置し、時代を超えて受け継がれるその表現の魅力に迫ります。/会期:2026年10月24日(土)~2027年2月21日(日)、会場:国立西洋美術館(東京・上野)、その後、大阪中之島美術館に巡回予定、会期は2027年3月13日(土)~6月27日(日)、[URL]https://turner2026-27.exhibit.jp/
◉開館50周年記念 アルベール・マルケ展
20世紀フランス絵画の巨匠アルベール・マルケ(1875-1947)の生誕150周年を記念する展覧会。フランス南西部の港湾都市ボルドーに生まれたマルケは、パリで盟友マティスらと出会い、フォーヴィスム(野獣派)の画家として出発しますが、やがて「マルケのグリ(灰色)」と呼ばれる独特の灰色をはじめ、ニュアンスに富んだ中間色による独自の風景画を確立しました。日本美術の影響も指摘されるその描写力は、マティスから「我らの北斎」と称えられました。日本では35年ぶりとなる本格的な本回顧展では、初期から晩年までの画業をたどり、水辺の情景をはじめとする重要なモティーフや、晩年のポン・ヌフ連作にも光を当てます。国内外の美術館や個人コレクションから集めた約100点を通して、静かな色彩のなかに光と空気を捉えたマルケの魅力を紹介します。/会期:2026年9月22日(火)〜12月13日(日)、会場:SOMPO美術館(東京・西新宿)、[URL]https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2025/albertmarquet/
【イベント】
◉第2回東京バンド・デシネ・フェスティバル
漫画家じゃんぽ〜る西さんも多大な影響を受けた、フランス・ベルギー発のバンド・デシネ(Bande dessinée、通称BD)は、日本の漫画と長年にわたり相互に影響を与え合い、文化的な交流を深めてきました。今月のアクチュアリテ「本」の欄でデビエフ紫代さんもご紹介くださった、第2回目の開催となる本フェスティバルは、両国の文化交流をさらに促進し、バンド・デシネの魅力を日本に広く知らせることを目的としています。シリル・ペドロサ、エメー・デ・ヨングほか20名ほどのBD作家たちが来日します。日程:2026年10月31日(土)・11月1日(日)、会場:東京国際フランス学園(東京・滝野川)、[問い合わせ]メゾン・プチ・ルナール info@maisonlibre.tokyo、[URL]https://bd-fest.com/
【映画】
◉『憎しみ』4Kレストア版
1995年の公開から現在に⾄るまで、映画のみならず⾳楽やファッションなどカルチャー全般に多大なる影響を与えてきた映画『憎しみ』。第48回カンヌ国際映画祭監督賞受賞の、フランス映画を代表する傑作が、4Kレストア版として蘇ります。/2026年10月9日(金)より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開、[URL]https://alfazbetmovie.com/lahaine/


](http://www.hakusuisha.co.jp/images/book/673713.jpg)