パリで開催されるサッカーW杯

シャルレティスタジアムは近年バリアフリー設備が大幅に拡充された。©Zakarie Faibis/CC BY-SA 4.0
パリ五輪から2年、今年はサッカーのワールドカップイヤーである。フランスは6月と7月にスポーツイベントがほぼ休みなく続き、特に7月中旬はツール・ド・フランスとワールドカップの日程が重なる。フランスと北米との時差は6~9時間なのでフランスでサッカーをTV観戦する場合は深夜から早朝ということになるのだが、近所で観戦パーティが開かれないことを祈るばかりである。
パラリンピックはオリンピックと同年、同地で開催されるため、今では認知度も高いが、国際オリンピック委員会から「世界三大オリンピック」として「オリンピック」の名称使用を許可されているもう1つの大会、スペシャルオリンピックス*は、まだ知らない人も多いかもしれない。パラリンピックは、身体や視覚に障がいがあるアスリートに開かれているのに対し、スペシャルオリンピックスは知的障がいのある人たちを対象としている。スペシャルオリンピックスも4年に1度、夏季と冬季に開催されており、次の開催は2027年夏季(チリ)、2029年冬季(スイス)の開催が決定している。
スペシャルオリンピックスは各種ユニファイドスポーツのワールドカップ大会も運営しており、今年はサッカーのワールドカップUnified football world cupがパリの国際大学都市の近くにあるシャルレティスタジアムで開催される(7月6日~11日)。スペシャルオリンピックス自体は1968年から存在しているが、サッカーだけの大会としてワールドカップが行われるようになったのは2018年からである。2024年のオリンピックで掲げられた「共生とバリアフリーの街、パリ」というスローガンを引き継ぐ形で、世界中から男子12チーム、女子12チームがパリに集まる。フランス代表チームは男女とも、シャルレティスタジアムを本拠地とするパリFCの育成センター出身で、試合をサポートする「パートナー」にはパリFCの選手たちも加わる。
組み合わせ抽選会には、スポーツ・青少年・市民活動担当大臣のマリーナ・フェラーリ、フランスサッカー連盟ダイバシティー委員会委員長のパスカル・エヴァンらが出席し、大会の意義や重要性を訴えた。今回が初めてアメリカ以外での開催で、本家のW杯と同様にグループリーグ、トーナメント形式で試合が行われる。
* オリンピック、パラリンピックの原語表記は複数形で、olympics, olympiquesのように書かれる。Special olympicsは日本語表記での慣例に従い、スペシャルオリンピックスとした。



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