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トリコロル・パリ文 ドミニク・ル・バグス絵「フランスのおしごとABC」

第23回 W

Wedding planner

男性形:un wedding planner / le wedding planner
女性形:une wedding planner / la wedding planner

我が家にあるフランス語辞書『ロベール』はおよそ7cmの厚さですが、「W」の項目はなんとたったの2ページしかなく、しかもよく見ると「week-end」や「whisky」など英語の単語がほとんど。というわけで「W」から始まるフランス語の職業探しは諦めて、今回は結婚披露宴をプロデュースするおしごと「Wedding planner」を選んでみました。というのも、30代前半までの世代では、事実婚やPACS(民事連帯契約)が半数以上を占めるなか、ここ数年は「あえて結婚する」若い世代も意外と増えてきている印象があるからです。

そういうカップルは「どうせ結婚式・披露宴をするなら、たくさんの人を招待して盛大にやりたい!」と思うもの。日本のホテルウェディングのような決まったフォーマットがなく、会場選びから食事の手配などすべて自分たちで行うので、パーティーを準備する時間がなかなかとれなくて結婚が先延ばしになっているケースもあるくらいです。そこで最近、専門の「Wedding planner」に依頼するカップルも少しずつ増えてきました。手作りの披露宴が当たり前の国なので、以前は存在しなかったこの職業。だからこそ英語のまま使われているのでしょう。

◇トリコロル・パリさんの文&ドミニク・ル・バグスさんの絵をもっと楽しみたい方は、こちらもどうぞ♪

『おしゃべりがはずむ フランスの魔法のフレーズ』
トリコロル・パリ 著 ドミニク・ル・バグス 絵

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著者略歴

  1. トリコロル・パリ(荻野雅代・桜井道子)

    フランス在住15年以上の日本人ふたり組。2010年に立ち上げたパリとフランスの情報サイト「トリコロル・パリ」(http://tricolorparis.com)でパリの観光情報やフランスの素顔を独自の目線で伝えている。『パリでしたい100のこと』(自由国民社)などのガイドブックから『パリが楽しくなる!かんたんフランス語』(パイ・インターナショナル)などのフランス語会話集まで、著書多数。 Instagram / Facebook / Twitter : tricolorparis

  2. ドミニク・ル・バグス(Dominique Le Bagousse)

    テキスタイルデザイナーとして仕事をするかたわら、イラストレーターとしても活躍。大好きな絵を通じて子供向けのアートや文化活動にも力を注いでいる。2016年、自宅で仕事をするフリーランスの悲哀を描いた初のエッセイイラスト集『Télé Mac』(Pyramyd社)を出版。優しさとユーモア、繊細さがある絵は、見るものを自然と微笑ませる。 http://dominiquelebagousse.fr/http://cargocollective.com/dominiquelebagousse/Instagram : dominiquelebagousse

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