バンド・デシネと日本の漫画が出会う秋 デビエフ紫代

第2回東京BDフェスティバルのポスター
2026年10月31日(土)・11月1日(日)の2日間、東京国際フランス学園を会場に、第2回東京BDフェスティバルを開催します。バンド・デシネ(Bande dessinée=BD)は、フランス語圏を中心に発展してきた「第9芸術」とも呼ばれる表現ジャンルです。日本の漫画とは異なる読書体験を持ちながら、文学、歴史、美術、映画、アニメーションなど多様な文化領域と結びつき、近年ますます国境を越えた注目を集めています。
フェスティバルのポスターはバンド・デシネ作家のシリル・ペドロサCyril Pedrosaさんに描き下ろしてもらいました。フランスでは世代を超えて親しまれているスピルSpirouが、まるでアトムのように東京の空を飛び、しなやかな長い尾で知られるマルスピラミMarsupilamiも、どこか筋斗雲を思わせる雲に乗って登場します。フランス語圏の人気キャラクターたちが、日本の漫画やアニメーションへの軽やかなオマージュとともに描かれたビジュアルは、まさに本フェスティバルが目指す文化の出会いを象徴しています。
ペドロサさんは、松本大洋さんとの共作『Nanbanjin(南蛮人)』を完成させたばかり。1543年、種子島に漂着したポルトガル人を通して、日本と西洋の最初期の出会いを描くこの作品は、フランスでは2026年9月にDupuis社から刊行予定で、日本でも10月に小学館からの刊行が予定されています。二人の作家が同じ物語をそれぞれの視点と線で描く、まさに日仏漫画文化の対話を象徴する作品です。
フェスティバルでは、国内外の出版社ブースでの作品紹介や販売、サイン会、トークセッション、ライブドローイング、展示など、多彩なプログラムを予定しています。BDファンはもちろん、これまでバンド・デシネに触れたことのない方、親子連れ、学生、アートに関心のある方まで、それぞれの関心に合わせて楽しめる2日間を目指しています。
入場は無料です。バンド・デシネは決して遠い文化ではなく、日本の漫画文化とも深く響き合う、豊かで自由な表現の世界です。会場では日本語に加え、フランス語をはじめとするさまざまな言葉が自然に飛び交い、作品をきっかけに文化を越えた出会いが生まれます。板橋駅から徒歩5分の会場で、まるで小さな「プチ留学」のように、海外の言葉や表現に触れられるのもこのフェスティバルの魅力です。フランス語を勉強されている方、外国語を通じて新しい表現に触れてみたい方にも、ぜひ気軽に足を運んでいただきたいフェスティバルです。詳しくはhttps://bd-fest.com/
(でびえふ・しより=書店Maison Petit Renard代表)



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