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イベント情報(『ふらんす』2025年8月号掲載)

展覧会
◉藤田嗣治 戦争と芸術のはざまで

-戦場、銃後の風景、日常を描く-
本展では、終戦80周年を記念した特別企画として、藤田が描いた戦争画をはじめ、戦時下における彼のさまざまな画業を紹介します。第二次世界大戦下においては、画家が戦地に赴いて取材をする傍ら、戦場や兵士の様子、現地の風景、そして銃後の生活などを描いた戦争記録画が数多く制作されました。制作したのは、戦意高揚と軍の宣伝を目的に指名を受けた一流の画家たちでした。彼らは従軍画家と呼ばれ、1938年、藤田もこのメンバーに加わりました。しかし、戦後、彼らを待っていたのは、画家仲間からの厳しい批判でした。当時、従軍画家として第一線で活動を続けた藤田は、何を描こうとしたのか。藤田の言葉も手がかりとしながら、戦時下で制作された数々の作品を丁寧に読み解きます。/会期:2025年7月17日(木)〜9月28日(日)、会場:軽井沢安東美術館、同時開催「藤田嗣治 猫のいる風景-かたわらの動物たち-」、[URL]https://www.artpr.jp/musee-ando

映画
◉「ユニヴァーサル・ランゲージ」

ペルシャ語とフランス語が公用語となった架空の町、カナダのウィニペグを舞台に、同級生のためにメガネを買おうと奮闘する姉妹と、風変わりな住民たちが織りなすファンタジー。監督は2019年「The 20th Century」で長編デビュー、国際的に注目を集めたマシュー・ランキン。2024年、カンヌ国際映画祭監督週間にて観客賞を受賞。/2025年8月29日(金)よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開、[URL]https://klockworx.com/movies/universallanguage/

◉「グラン・ブルー」完全版4K
本作は、1988年にフランス全土で公開され1000万人以上を動員する大ヒットを記録。若者達の絶大な支持を集め、社会現象にまでなりました。主人公のモデルが「イルカに一番近い男」と称された伝説のダイバー故ジャック・マイヨールであることは有名ですが、物語の奥には幼少期より海に慣れ親しんで育ったベッソン自身の記憶や体験も息づいています。17歳のときに「グラン・ブルー」の世界に魅せられたベッソンの夢の結晶であり〈原点〉を、彼の頂点と位置づける映画ファンも少なくありません。世界中で愛され続けてきた不朽の名作の「深淵のブルー」が、ついに今4Kスクリーンで本物の輝きを放ちます―。/2025年8月29日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開、[URL]https://movies.kadokawa.co.jp/le-grand-bleu/

◉ゴダールの遺作「シナリオ」 Scénarios
2022年9月、ジャン゠リュック・ゴダール監督はスイスで安楽死により亡くなりました。本作は、その前日に撮影された彼の本当の遺作。コラージュ技法による18分の本編『シナリオ』(原題:Scénarios)と、ゴダール自身が制作ビジョンを語るドキュメンタリー映像『シナリオ:予告篇の構想』(原題:Exposé du film annonce du film “Scénario”)の二部で一つの作品として構成されています。時代を超えた美学と革新的な映像表現を追求し続けた巨匠が、映画と私たちに贈る最後のメッセージとは―。/2025年9月5日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開、[URL]https://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/25_scenario.html

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