イベント情報(『ふらんす』2025年6月号掲載)
展覧会
◉藤田嗣治 映画と写真
乳白色の裸婦や猫を描く独自のスタイルで知られる、エコール・ド・パリを代表する画家・藤田嗣治。この展覧会では、そんなフジタの芸術を「写真」をキーワードに再考。日本とフランスに現存する数千枚の写真資料から、フジタ撮影の優品を厳選して紹介。画家と写真の関係を「絵画と写真につくられた画家」「写真がつくる絵画」「画家がつくる写真」という3つの視点から紐解きます。会期:2025年7月5日(土)〜8月31日(日)、会場:東京ステーションギャラリー、[公式サイト]https://www.ejrcf.or.jp/gallery/
◉ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の作品は、今日までどのように伝えられてきたのでしょう。フィンセントの画業を支え、その大部分の作品を保管していた弟テオ。テオの死後、膨大なコレクションを管理し、義兄の作品を世に出すことに人生を捧げた、テオの妻ヨー。二人の息子フィンセント・ウィレムは、コレクションを散逸させないためにフィンセント・ファン・ゴッホ財団を設立し、美術館の開館に尽力します。本展は、ファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会。ファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となるゴッホの貴重な手紙4通なども展示します。現在のファン・ゴッホ美術館の活動も紹介しながら、本展をとおして、家族の受け継いできた画家の作品と夢を、さらに後世へと伝えてゆきます。会期:2025年7月5日(土)〜8月31日(日)、会場:大阪市立美術館、[公式サイト]https://gogh2025-26.jp/ その後、東京都美術館、愛知県美術館にも巡回します。
映画
◉季節はこのまま Hors du temps
2020年4月、新型コロナウイルスのパンデミックにより世界中で外出が制限された春。 映画監督のポールと音楽ジャーナリストで弟のエティエンヌは、それぞれが本格的な交際を始めたばかりであるモルガン、そしてキャロルとともに、子どもの頃に暮らした郊外の家に閉じこもって生活することになる。なにもかもが変わり、すべてが「止まってしまった」時間のなかで、ポールたちは不安を抱えながらもゆっくりと、たしかにそこにある光、愛と人生の新たな側面を発見していく。名匠オリヴィエ・アサイヤス監督が誰しもの心に残る「あの日々」を描き、人生を見つめ直す傑作ロマンス・コメディ。Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開中
第16回日仏会館フランス語コンクール
毎年恒例のフランス語スピーチコンクールが開催されます。
【課題テーマ】
第1部門(上級):Ce que je peux faire pour la paix 「平和のために私ができること」
第2部門(中級):Réussir sa vie, c’est quoi ? 「人生における成功とは何か」
【応募資格】
日仏会館ウェブサイト(https://www.fmfj.or.jp/concours.html)などを参照のこと。
【応募要領】
いずれかの部門のテーマでスピーチ原稿(上級6分以内、中級5分以内)と日本語要旨(400字以内)を作成し、ウェブフォームに応募者情報を入力のうえ、提出原稿をアップロード(詳しくはウェブサイトへ)
【審査】
[書類選考]スピーチ原稿により決勝大会進出者(15名)を決定。応募期間は2025年9月1日(月)〜23日(火・祝)
[決勝大会]スピーチと質疑。11月22日(土・祝)13:00-18:30頃、日仏会館ホールにて