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イベント情報(『ふらんす』2025年3月号掲載)

展覧会
◉藤田嗣治 7つの情熱
Les 7 Passions de Foujita
レオナール・フジタ(藤田嗣治、1886-1968)の創作源にせまる展覧会が、フジタ研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏監修のもと開催中。主にフランス国内の個人が所蔵する作品を、紙作品を中心に展示。自画像や女性、宗教画など、フジタが生涯にわたり情熱をささげた7つのテーマで構成します。また、フジタとの関わりが深い日本人画家の作品をあわせて展示し、フジタが同時代に果たした役割をとらえ直します。3月30日(日)まで。会場:パラミタミュージアム(三重県菰野町)、[URL]https://paramitamuseum.com/ 【巡回展】SOMPO美術館(東京・西新宿)、2025年4月12日(土)〜6月22日(日)、[URL]https://www.sompo-museum.org/

◉ミロ展
1893年にスペインのカタルーニャ州に生まれたジュアン・ミロ(1893-1983)は、同郷のピカソと並び20世紀を代表する巨匠に数えられます。太陽や星、月など自然の中にある形を象徴的な記号に変えて描いた、詩情あふれる独特な画風は日本でも高い人気を誇ります。1920年にパリに出て、シュルレアリスム運動にも参加しました。本展は、スペイン内戦から第二次世界大戦にかけて描かれた、人気の〈星座〉シリーズをはじめ、初期から晩年までの各時代を彩る絵画や陶芸、彫刻により、90歳まで新しい表現へ挑戦し続けたミロの芸術を包括的に紹介します。世界中から集った選りすぐりの傑作の数々により、ミロの芸術の真髄を体感できる空前の大回顧展です。会期:2025年3月1日(土)~7月6日(日)、会場:東京都美術館(上野)、[特設サイト]https://miro2025.exhibit.jp/

◉ゾフィー・トイバー゠アルプとジャン・アルプ
テキスタイル・デザイナーとしてキャリアを開始し、緻密な幾何学的形態による構成を、絵画や室内空間へと領域を横断しつつ追求したゾフィー・トイバー゠アルプ(1889-1943)と、詩人としての顔をもちながら、偶然的に生まれる形態に基づき、コラージュやレリーフ、彫刻を制作したその夫、ジャン・アルプ(1886-1966)。本展は、この20世紀前半を代表するアーティスト・カップルをめぐり、個々の創作活動を紹介するとともに、両者がそれぞれの制作に及ぼした影響やデュオでの協働制作の試みに目を向け、カップルというパートナーシップの上にいかなる創作の可能性を見出せるか、再考するものです。ドイツとフランスのアルプ財団をはじめとする国外のコレクションより、トイバー゠アルプの作品45点、アルプの作品40点、そして、多様な様態からなる両者のコラボレーション作品14点、計99点を出品予定です。会期:2025年3月1日(土)〜 6月1日(日)、会場:公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館、[URL]https://www.artizon.museum/

◉西洋絵画、どこから見るか?
―ルネサンスから印象派まで
サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
東アジア唯一の体系的な西洋絵画コレクションを誇る国立西洋美術館と、設立当初から西洋絵画の収集に力を注ぐサンディエゴ美術館とがコラボ。本展は、両美術館の所蔵品計88点を組み合わせ、作品をどのように見ると楽しめるかという観点から、鑑賞のヒントを提案します。サンディエゴ美術館から出品されるジョルジョーネやサンチェス・コターンなど、世界に冠たる傑作を含む49点はいずれも日本初公開。ルネサンスから19世紀末までの600年にわたる西洋美術の歴史をたどりながら、ひとりひとりの 「どこみる」 を、ぜひ会場でお探しください。会期:2025年3月11日(火)〜6月8日(日)、会場:国立西洋美術館(東京・上野)、[特設サイト]https://art.nikkei.com/dokomiru/ 【巡回展】京都市京セラ美術館、6月25日(水)〜10月13日(月・祝)

 イベント
◉横浜フランス映画祭2025
毎年恒例の横浜フランス映画祭が今年も開かれます。会期中は、最新のフランス映画の上映に加え、来日ゲストによる舞台挨拶やQ&Aセッションなど、多彩なイベントをお楽しみいただけます。さらに、毎年恒例のマスタークラスでは、映画監督やプロデューサーが一つのテーマを多角的に掘り下げるディスカッションを展開。フランス映画ファンは、ぜひプログラムの最新情報にご注目ください。[URL]https://unifrance.jp/festival/2025/

 映画
◉『Playground 校庭』(原題Un monde)
小学校に入学したばかりの少女の視点から、不安と恐怖に満ちた子どもたちの過酷な日常を没入感たっぷりに描いたベルギー映画。7歳の内気な少女ノラは3歳上の兄アベルが通う小学校に入学するが、なかなか友だちができず校内に居場所がない。やがて同じクラスの女の子2人と仲良くなったノラは、ある日、兄が大柄な少年にいじめられている現場を目撃しショックを受ける。ノラは大好きな兄を助けたいと願うも、兄から拒絶されてしまう。その後もいじめは繰り返され、一方的にやられっぱなしの兄の気持ちを理解できないノラは寂しさと苦しみを募らせていく。唯一の理解者だった担任教師が学校を去り、友だちから仲間はずれにされて再びひとりぼっちになったノラは、ある日、校庭で衝撃的な光景を目にする……本作が長編デビューとなるベルギーの新鋭ローラ・ワンデルが監督・脚本を手がけ、2021年・第74回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。2025年3月7日(金)より新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開、[URL]https://playground-movie.com/

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