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こんにちは! 白水社語学書編集部の(鷲)です。
きっとこの記事を読んでくださっているみなさんは、少なくとも外国語学習に興味があるという方々でしょう。はたまた、興味があるどころか、趣味です!という語学フリークもおられるのかもしれませんね。
そんな語学好き垂涎の(?)語学書編集部に属していると、編集作業などを通して日常的に世界の様々な言語に触れることになります。そして、それは主に「ニューエクスプレスプラス」というシリーズのおかげです。
「ニューエクスプレスプラス」はシリーズ60を超える言語を抱え、累計販売数は140万部に達する、白水社の入門語学書シリーズです。おかげさまで、社員が路頭に迷わず食べていける理由の一つです。
ドイツ語や中国語などの第二外国語の授業でおなじみの言語があるのはもちろんですが、中にはアムハラ語のような、このシリーズぐらいしか参考書がない!なんていう玄人受けの言語もあります。
しかし、数が多い反面、編集部がカバーできている言語の数なんて一握りです。読者の方から内容についての問い合わせが来ることもありますが、毎度著者の先生頼みでもどかしい思いもしております。
そこで!自社の本をちゃんと知っておこうという意図もあり、このたび語学書編集部員(鷲)の新たな挑戦が始まります。その名も……
語学書編集部員が ニューエクスプレスプラス 1カ月でやってみた。
「エクスプレス」という名を冠しているのにはちゃんと理由があり、まさに特急電車に乗っているかのごとく、その言語の全体についてササっと学ぶことができる、というコンセプトが背景にあるのです。シリーズのどの言語も全20課構成ですので、極端な話、1カ月あれば一通り終えることができ、その言語についてある程度の知識をつけることができるでしょう。
半分エンタメ、半分お仕事のこの企画ですが、やるからにはしっかりと取り組みたいので、以下、今回の挑戦におけるレギュレーションを設けます。
①今まで触れたことのない言語に挑戦する
(鷲)が今まで学習経験のない、あるいは編集を担当したことのない言語に挑戦することとします。私は今までに10言語ほど学習経験がありますので、60言語近くあるうちの、残り約50言語の中から選ぶことになります。ただ、ラテン文字・キリル文字以外の特殊文字だと、読み書きできるようになる前に1カ月が経ちそうですね……。
②平日に1日1課学習する
白水社は「白」がつくだけにホワイト企業なので、土日は学習しなくても良い、という運びとなりました。これにより、1週間で5課×4週間=全20課を1カ月でこなすというスケジュールが出来上がります。このチャレンジのために20課構成になったのでは?と思わざるを得ません。
③最後はテストで力試し!
挑戦の最後は、1カ月で学んだその言語の理解度を測るテストで締めくくります。テストは同僚の編集部員が作ってくれるそうで、(鷲)には形式・内容は一切明かされていません。でも学生時代とは違い、単位がかかっていないので気楽に受けてみようと思います。おそらく、ひどい点数になることでしょう。お手柔らかによろしくお願いいたします。
④途中で投げ出さない
これに尽きます。語学のみならず、人生のあらゆる局面に通ずる一番大事なルールです。
以上のレギュレーションに沿ってチャレンジしてみます。本当にやります。クリックベイトの記事じゃないです。
さすがに1カ月で学習して記事にして……というのはQOLが下がりそうなので、挑戦1カ月・記事執筆1カ月で、隔月更新の予定です。
この挑戦は、「人は、ある言語の全体像を1カ月でどれほど知ることができるのか」、「1カ月で言語を学ぶとどのような心身の変化がみられるのか」を探求する一種のドキュメンタリーでもあります。なので、「1カ月では無理だろ」のようなこの挑戦に対する真っ当な疑問は心の奥におしまいください。ぜひ気楽に流し読んで、「これは学んでみたい!」という興味が湧いたら、該当の『ニューエクスプレスプラス ○○語』をポチっていただければ幸いです。いや、ぜひお近くの書店さんでお買い求めください。
第1回目の挑戦は何語になるのでしょうか……?
それでは、2月下旬の更新をお楽しみに!