イベント情報(『ふらんす』2025年4月号掲載)
NHKのフランス語講座
2025年4月から9月のラジオ講座「まいにちフランス語」初級編は、近江屋志穂先生、ル・ルー清野ブレンダン先生による新作「アユミと学ぶ初級文法」。応用編(3か月)は2024年10月~12月の再放送「Art de la paroleを学ぶ~ラ・ブリュイエールを読む」。講師は逸見龍生先生、ロラン・スレット先生です。4月から9月のテレビ講座「しあわせ気分のフランス語」は2023年度後期の再放送、監修は松川雄哉先生です。
映画
◉『エミリア・ペレス』(原題Emilia Peréz)
不遇な日々を送る弁護士リタのもとに、麻薬カルテルのリーダーであるマニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という依頼が届く。リタの完璧な計画によってマニタスはこれまでの人生を葬ることに成功し、“エミリア・ペレス”として新たな人生をスタートさせる。それから数年後、イギリスで新生活を送るリタの前に、エミリアが姿を現す―監督を務めるのは、『預言者』のジャック・オディアール。第97回アカデミー賞作品賞・監督賞・主演女優賞・助演女優賞含む12部門ノミネートの超話題作。カンヌ国際映画祭女優賞をアンサンブル受賞した女優たちがぶつかり合い響きあう、魂を撃ち抜く全く新しいミュージカル・エンターテインメント!/2025年3月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開[URL]https://gaga.ne.jp/emiliaperez/
◉『けものがいる』(原題La bête)
人々が感情の消去を余儀なくされた近未来の社会を背景に、100年以上の時を超えて転生を繰り返す女と男の数奇な運命をスリリングに描いたSFドラマ。2044年、AI中心の社会において人間の感情は不要とされ、重要な仕事を得るためには感情を消去しなければならなかった。孤独な女性ガブリエルは感情の消去に疑問を抱きながらも、仕事に就くため消去を決意する。彼女は、前世のトラウマを形成した1910年と2014年へさかのぼり、それぞれの時代でルイという青年に出会うが……。
「SAINT LAURENT サンローラン」のベルトラン・ボネロ監督が、イギリスの小説家ヘンリー・ジェームズの中編「密林の獣」を大胆に翻案。近未来をクールに映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影した1910年、実際の事件に着想を得た2014年と、異なるコンセプトの3つの世界観で描きだす。レア・セドゥがガブリエル、ジョージ・マッケイがルイを演じ、グザビエ・ドランが共同プロデュース、および声の出演。2023年・第80回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品/2025年4月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開[URL]https://kemonogairu.com
展覧会
◉鹿島茂コレクション フランスのモダングラフィック展
本展は、膨大な古書の蒐集家として知られる仏文学者鹿島茂氏のコレクションより、20世紀前半フランスの書籍・雑誌におけるグラフィック(イラストレーションや写真図版)に注目し、新しい時代の表現、すなわち「モダン」の様相を探るものです。20世紀初頭の風刺画からアール・デコの挿絵本、1930年代のグラフィック雑誌まで、イラストレーション、写真、タイポグラフィ、エディトリアルデザインにおける「フランスのモダン」に迫ります。会期:2025年4月26日(土)~6月29日(日)、会場:群馬県立館林美術館[公式サイト]https://gmat.pref.gunma.jp/