小西国際交流財団理事長・小西千寿氏と、受賞者の石橋正孝氏

2018年6月5日（火）、第23回日仏翻訳文学賞（小西国際交流財団主催）の授賞式が駐日フランス大使公邸で行われ、ジュール・ヴェルヌ『地球から月へ　月を回って　上も下もなく』（インスクリプト刊）を訳した、石橋正孝さん（立教大学准教授）が受賞されました。

選考委員からは「日仏のヴェルヌ研究を牽引する専門家であり、同時に文芸評論家としても将来を嘱目される存在」である石橋氏の訳文は「研究と翻訳の幸福な連携が見られ」、「ヴェルヌの巨大さと面白さをいきいきと伝えてくれるその出来栄えは称賛に値する」と授賞理由が挙げられました。

日仏翻訳文学賞の選考委員は、野崎歓氏（翻訳家・東京大学教授）、堀江敏幸氏（作家・早稲田大学教授）、澤田直氏（翻訳家・立教大学教授）の3名。

ちなみに日本語からフランス語への翻訳については、今年は該当者なし。また同財団は昨年、小西財団漫画翻訳賞を新たに創設し、その第1回グランプリを『ゴールデンカムイ』を訳したセバスチャン・リュドマン氏が受賞しています。

■日仏翻訳文学賞　http://konishi-zaidan.org/award/