・フォーラム「アルベール・カミュ：生きることへの愛」
　第32回獨協インターナショナル・フォーラム。国内外の研究者による講演・討論・朗読などを通じ、「不条理」と「反抗」の作家として知られるアルベール・カミュのもうひとつの顔、「愛」の作家としての側面にせまります。使用言語：日本語、フランス語（同時通訳）。オンライン開催（Zoom）。2021年12月3日（金）13:15-18:15／12月4日（土）9:30-18:30　参加無料、事前予約必要（https://www.dokkyofrance.com/より）

・映画「ローラとふたりの兄」（Lola et ses frères）
　フランス西部の都市アングレーム。弁護士のローラにはちょっと困った2人の兄がいる。眼鏡士のブノワと解体業者のピエール。三兄妹は死別した両親の墓参りで月に一度は集まることが習慣になっている。ある日、ブノワの三度目の結婚式、大遅刻をしてきたピエールの失礼なスピーチが原因で兄弟喧嘩が勃発。そんななか、ピエールは深刻な仕事のトラブルを抱え、新婚早々ブノワは妻とすれ違うことに。そして、離婚調停の依頼人だったゾエールとの恋が始まったローラは病院で“ある事実”を告げられる……。日本語字幕：手束紀子。2021年12月10日（金）より、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開予定。 https://senlisfilms.jp/lola_and_bros/

・映画「東洋の魔女」（Les Sorcières de l’Orient）
　雑誌『ふらんす』2021年10月号Actualité映画欄で佐藤久理子さんが紹介した「東洋の魔女」が日本で公開されます。1964年の東京オリンピックで金メダルに輝き、「東洋の魔女」と呼ばれた、大日本紡績貝塚工場の女子バレーボールチームを描いたドキュメンタリー。2021年12月11日（土）、東京・渋谷のユーロスペースにて公開。 https://toyonomajo.com/

・展覧会「ボンボニエールが紡ぐ物語」
　ボンボニエール（仏：Bonbonnière）とは、皇室の慶事に際して制作・配布される菓子器のこと。フランス・イタリアなどの西欧諸国では結婚や子供の誕生の際に容器入りの菓子を配る慣習がありますが、明治中期に日本の皇室にこの慣習がもたらされると、一般家庭にまでその慣習は広がり、さまざまな意匠のボンボニエールが作られました。この展覧会ではボンボニエールの歴史的背景と日本の伝統文化や工芸技術などの側面を堪能できます。学習院大学史料館展示室にて、2021年12月3日（金）まで。開室は12-15時。土日祝日閉室。 https://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/exhibition/

・「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
　フィンセント・ファン・ゴッホの世界最大の個人収集家ヘレーネ・クレラー＝ミュラーが初代館長を務めたクレラー＝ミュラー美術館のコレクションから、ファン・ゴッホの油彩画28点と素描・版画20点ほかを展示。東京都美術館にて、2021年12月12日（日）まで。月曜休館（11月29日は開館）。https://gogh-2021.jp/

・奈良ゆみソプラノ・リサイタル「いのちの歌～祈りの中で～」
　プログラム：フレデリック・モンポウ「夢の戦い」「二つの戦い」他、モーリス・ラヴェル「二つのヘブライの歌」、レイナルド・アーン、ガブリエル・フォーレ。ピアノ：谷口敦子。大阪・モーツァルト・サロンにて、2021年12月4日（土）15：00、19：00、5日（日）17：00。問合せ：モーツァルト・サロン（TEL : 06-6364-5836）

・雑誌『ふらんす』で連載中の関口涼子さんが、フランスの芸術文化勲章オフィシエOfficier de l’Ordre des Arts et des Lettresを受勲されました。芸術文化勲章は、フランス文化省Ministre de la Cultureによって、芸術・文学の領域での創造行為、あるいはこれらをフランスや世界に普及する功績のあった人に贈られます。Commandeur騎士団長（1等）、Officier将校（2等）、Chevalier騎士（3等）の3つの等級があり、日本人のオフィシエ受勲者には、隈研吾氏、坂本龍一氏、故高畑勲氏などが名を連ねています。