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イベント情報(『ふらんす』2024年12月号掲載)

展覧会
◉「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」
近代建築の巨匠として知られるル・コルビュジエ(1887-1965)の、円熟期の創作に焦点を合わせる日本初となる展覧会が東京のパナソニック汐留美術館で開催されます。ル・コルビュジエは建築の指揮のもとで絵画や彫刻をつなぐ試みを「諸芸術の綜合」と言い表しましたが、「諸芸術の綜合」とは、統一、調和、普遍的法則の理想主義に導かれた彼の芸術観全体を示すスローガンでもありました。ル・コルビュジエが1930年以降に手がけた絵画や彫刻、素描、タペストリーなど、約90点の作品を展示するとともに、レジェ、アルプ、カンディンスキーなど同時代の芸術家の作品をあわせて展示することで、彼の円熟期の芸術観と当時の芸術潮流におけるその立ち位置をも浮かび上がらせます。会期:2025年1月11日(土)~3月23日(日)、会場:パナソニック汐留美術館(東京・汐留)、[URL]https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/25/250111/

映画
◉「ペパーミントソーダ」4K修復版
フランスの監督ディアーヌ・キュリスが、少女時代の体験を基に脚本を書き上げたデビュー作「ペパーミントソーダ」(77)(原題:Diabolo menthe)が、47年の時を経て日本で初公開されます。主人公は両親が離婚し、厳しい母とパリのアパルトマンで暮らす13歳のアンヌと15歳のフレデリック。「ア・マン・イン・ラブ」(87)、「年下のひと」(99)、「サガン 悲しみよこんにちは」(08)などで知られるキュリス監督が、ティーンの姉妹の日常風景を時にコミカルに、時に切なく描き、のちに「つつましき詐欺師」(劇場未公開)で1996年カンヌ映画祭脚本賞を受賞したアラン・ル・アンリが共同脚本を担当。公開当時フランスでは300万人を動員の大ヒット、ルイ・デリュック賞、全米ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画賞に輝き、ニューヨークタイムズ紙ではフランソワ・トリュフォー監督の「大人は判ってくれない」の少女版と評された名作です。2024年12月13日(金)より、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国順次公開、[URL]https://www.ripplev.jp/peppermintsoda/

◉「不思議の国のシドニ」
未知の国ニッポンで出会う、新しい私。出版社に招かれて日本にやって来たフランス人作家シドニは、寡黙な編集者の溝口健三に案内され、桜の季節の京都・奈良・直島へと旅をする。そんな彼女の前に、亡き夫アントワーヌの霊が現れて……。世界各国の巨匠たちとタッグを組み、映画ファンを沸かせてきたフランスの至宝イザベル・ユペール。そんな彼女が今回は日本を舞台に「不思議の国」に迷い込んだ作家シドニを軽やかに演じています。シドニと全編フランス語で会話し、深い喪失を共有する編集者の溝口健三役には、日本国内にとどまらず世界で活躍する国際派俳優の伊原剛志。そしてシドニの最愛の夫アントワーヌの幽霊役をアウグスト・ディールが演じ、愛と再生の物語にユーモアを添えています。イザベル・ユペールが映し出す、軽やかな人生賛歌をぜひお見逃しなく。2024年12月13日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開、[URL]https://gaga.ne.jp/sidonie/

コンサート
◉「プーランクの夕べ 〜愛のゆくえ〜」
フランスの作曲家・ピアニストのフランシス・プーランク(1899-1963)は、同時代の詩人たちの詩に多くの作曲を行なったことでも知られます。アラゴン「C」やジャン・コクトーの戯曲を元に作曲されたモノオペラ『人間の声』などを、ソプラノ歌手奈良ゆみさんが歌う「プーランクの夕べ 〜愛のゆくえ〜」が、東京と大阪で開催されます。[東京公演]2024年12月5日(木)18:30開演、会場:王子ホール/[大阪公演]12月12日(木)19:00開演、会場:ザ・フェニックスホール、[URL]https://www.yuminara.com/news_j.html

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