イベント情報(『ふらんす』2023年6月号掲載)
◉「アール・ヌーヴォーのガラス ガレとドームの自然賛歌」
19世紀末から20世紀初めにかけてフランスを中心に起こったアール・ヌーヴォー。ガラス工芸の分野でこの運動を牽引したエミール・ガレとドーム兄弟に焦点を当てる本展では、古代より続くガラス工芸の歴史を概観しつつ、その黄金期となったアール・ヌーヴォーのガラスの世界を紹介。福岡県の九州国立博物館にて、2023年6月11日(日)まで。月曜休館。
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s68.html
◉「マリー・ローランサンとモード」
マリー・ローランサンの活躍を軸に、ココ・シャネル、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、マドレーヌ・ヴィオネなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界そしてモード界を紹介。オランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館(2019年閉館)など国内外のコレクションから、約90点のラインナップが一堂に会する。京都市京セラ美術館にて、2023年6月11日(日)まで。月曜休館。
https://www.ktv.jp/event/marie/
◉「追悼ジャン゠リュック・ゴダール映画祭」
2022年9月13日に死去した、ジャン゠リュック・ゴダール監督の特集上映「追悼 ジャン゠リュック・ゴダール映画祭」が開催中。1960年代と80年代を中心に、「小さな兵隊」(60)、「カラビニエ」(63)、「はなればなれに」(64)、「ウイークエンド」(67)、「パッション」(82)、「カルメンという名の女」(83)、「ゴダールのマリア」(85)、「ゴダールの探偵」(85)、「ゴダールの決別」(93)と、滅多にスクリーンでは観ることのできない全9作品をラインナップ。全国順次公開中。
http://jlgfilmfes.jp/
◉映画「ウィ、シェフ!」(原題La Brigade)
孤独なシェフと移民の少年たちが料理を通して交流する姿を、実在のシェフであるカトリーヌ・グロージャンをモデルに描いたフランス製コメディドラマ。一流レストランでスーシェフを務める女性カティは、シェフとのケンカで店を飛び出す。新しい職場は移民の少年たちが暮らす自立支援施設。施設長ロレンゾは不満を訴えるカティに、少年たちを調理アシスタントにしようと提案。料理がつないだ絆は少年たちの未来のみならず、天涯孤独で人づきあいが苦手だったカティの人生にも変化をもたらしていく。新宿ピカデリーほか全国順次公開中。
https://ouichef-movie.com/