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イベント情報(『ふらんす』2023年8月号掲載)

◉「本橋成一とロベール・ドアノー 交差する物語」展
1940年東京生まれの本橋成一と1912年パリ生まれのロベール・ドアノー。生まれた時代・地域は異なるものの、炭鉱、サーカス、市場など、同じテーマによる優れたルポルタージュをそれぞれ残しています。多くの対立、紛争の絶えない現代において、人間に対する際限のない愛情と好奇心が生み出す視線、そしてユーモアや優しさをもって現実や社会と関わった二人の写真家。彼らが紡ぐ物語を堪能できます。東京都写真美術館にて2023年9月24日(日)まで。月曜休館。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4534.html

◉映画「ジェーンとシャルロット」
フランスの神話的カップル、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの娘、女優のシャルロット・ゲンズブールによる初監督作品。ジェーンには、シャルロットを含めそれぞれ父親の違う3人の娘がいます。ジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、母娘ふたりの間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出した貴重なドキュメント。誰にも踏み込めなかった母と娘の真実の姿が、2018年に東京で撮影が始まった本作で感動的に綴られています。原題:Jane par Charlotte。配給:リアリーライクフィルムズ。2023年8月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国公開。
https://www.reallylikefilms.com/janeandcharlotte

◉新譜「永訣の白い響」
奈良ゆみ(ソプラノ)&椎名亮輔(ピアノ)
フランス歌曲や現代音楽など幅広い音楽性に定評のあるソプラノ・奈良ゆみと、音楽美学・音楽哲学の分野でも活躍する椎名亮輔のピアノによる、サティ、シューマンの最晩年の作、および生涯にわたって書き継がれたモンポウの作品を収録。いずれの曲も容赦なく迫りくる「死」についての予感に満ちており、歴史的・様式的には関連がまったくないはずの3人の作曲家の作品に、奇妙な共通点が見出されるはずです。ALCD-7292、税込価格3300円、JAN 4530835115069、製造・発売元:コジマ録音
http://www.kojimarokuon.com/disc/ALCD7292.html

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