白水社のwebマガジン
ヨーロッパでは古代以来、そしてキリスト教が広まって以降は特に、庭園という空間に豊かな意味と機能が込められてきました。それは楽園の象徴であり、権力を誇示するメディアでもあり、時には自然界を研究する一種のラボラトリーにもなるかと思えば、読書や詩作、愛の語らい、哲学的瞑想のための空間としても機能してきました。そんなヨーロッパの魅惑的な名園奇苑の数々を取り上げ、テクスト・イメージ・空間を自在に横断する視点で散策してゆきます。
1975年、静岡県生まれ。東京大学大学院工学系研究科博士課程単位修得退学。博士(文学)(ピサ大学)。第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞。大阪大学教授。専門は西洋建築史・庭園史・美術史。 主な著書に、『ルネサンス庭園の精神史――権力と知と美のメディア空間』(第41回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞、白水社)、『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』(講談社選書メチエ)、『叡智の建築家』(中央公論美術出版)、『ルネサンスの演出家ヴァザーリ』(共著、白水社)、『ブラマンテ 盛期ルネサンス建築の構築者』(共著、NTT出版)など。 主な訳書に、ヴォーン・ハート+ピーター・ヒックス編『パラーディオのローマ』、ジョン・カナリー『古代ローマの肖像』、アンドルー・ペティグリー『印刷という革命』(以上、白水社)など。
ふらんす 2024年5月号
中国図書センター 東方書店 田原陽介さん(第1回)
連載インタビュー「外国語をめぐる書店」
中国図書センター 東方書店 田原陽介さん(第2回)
中国図書センター 東方書店 田原陽介さん(第3回)
中国・アジアの本 内山書店 内山深さん(第1回)
フランス人はどんなスポーツが好き?
「アクチュアリテ 社会」桜井道子(トリコロル・パリ)